東京スカイツリー地区の地下にある地域冷暖房システムのメーンプラント【拡大】
地中熱に加え、夜間電力を利用した約7000トンを貯水できる大容量の蓄熱槽を備え、冷水・温水を蓄える。この水は災害時には約23万人分の生活用水として利用可能という。熱供給システムの総投資額は約40億円だ。
この熱供給システム全体の年間総合エネルギー効率(COP=消費電力1キロワット当たりの冷却・加熱係数)は「開業1年目が1.351、2年目が1.348と、計画していた1.35をほぼ達成」(日高友幸・同社エネルギーセンター長)、国内の熱供給システムとして最高を実現した。年間の1次エネルギー消費量は個別熱源方式に比べ約44%削減、二酸化炭素(CO2)排出量も半減できたという。このCO2削減量は、墨田区全体の面積と同等の森林が吸収する量に匹敵するという。
東武エネルギーは熱供給事業だけでなく、太陽光発電事業にも乗り出した。東武鉄道グループが持つ遊休地や車両工場の屋上、貨物線路などを利用して建設することを決め、昨年7月には第1弾となる葛生発電所(栃木県佐野市、約1200キロワット)が完成した。今年度内にさらに5カ所、計5250キロワットを建設する計画だ。