インドネシアのスマトラ島リアウ州にあるAPPが管理する自然林で、地元高校生らと植樹する宮脇昭名誉教授(中央)=27日【拡大】
国内外での植樹活動で知られる植物生態学者、宮脇昭・横浜国立大学名誉教授は28日、世界トップ級の製紙会社で、インドネシアに拠点を置くアジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)のテグー・ガンダ・ウィジャヤ会長とジャカルタ市内で会談、同社の植樹プロジェクトに協力していく考えを示した。
宮脇教授は同社の要請を受けて26日にインドネシア入りし、翌27日にスマトラ島で同社が管理する植林地を調査。製紙会社による商業目的の植林への批判的な考えを持ちながらも「やり方によっては地域経済と共生しながら、原生林に近い土地本来の森を再生できることがわかった」と同社の植林プロジェクトに理解を示した。
これを踏まえたウィジャヤ会長との会談でも、スマトラでの自然林拡大に向けた事業への協力を約束。「早ければ来年の6月、熱帯雨林に自生するフタバガキ科を主に植物を少なくとも1万本植樹したい。土地本来の潜在自然植生を取り戻す事業をスマトラから世界に発信しよう」と呼びかけた。(ジャカルタ 長谷川周人)