東電は昨年5月から、排水路を通じて外洋に出ていることを把握していたにもかかわらず、公表しなかったことに地元から痛烈な非難を浴びている。福島県や地元市町村などでつくる廃炉安全監視協議会は27日に立ち入り調査するという。
汚染水を貯蔵するタンクは相変わらず増え続けている。敷地南方の木が生い茂っていたエリアはすっかり刈り取られ、現在も約2千トンの大型タンクの増設工事が進められていた。
タンク内の汚染水の放射線量は高く、この浄化が喫緊の課題だ。浄化の“切り札”である「多核種除去装置」(ALPS=アルプス)の稼働試験を行っている建物では、作業員が放射性物質をこし取るフィルターの交換作業を行っていた。
高性能のALPSなど7系統が動けば、1日約2千トンの汚染水処理が可能。東電の広瀬直己社長は5月末までの全量浄化を表明しており、廃炉を早期に進めるためにも、正念場の作業が続く。(天野健作)