【松本真由美の環境・エネルギーDiary】太陽光系統連系、入札制度に注目 (1/4ページ)

2015.4.6 05:00

東電の担当者から浮島太陽光発電所の説明を受ける

東電の担当者から浮島太陽光発電所の説明を受ける【拡大】

  • 連系変電所(左からPCSパッケージ、GIS、連系変圧器、キュービクル)
  • 浮島太陽光発電所の架台
  • 遠隔監視カメラ

 先日、東京大学の学生を引率して川崎市にある東京電力浮島太陽光発電所(最大出力7000キロワット、2011年8月運転開始)を見学してきました。見学の様子や太陽光発電が直面している系統連系問題、試験的に実施されている全国初の入札制度について取り上げたいと思います。

 ◆川崎の発電所見学

 浮島太陽光発電所は、扇島太陽光発電所(最大出力1万3000キロワット、11年12月運転開始)とともに、川崎市と東電が共同事業として同市臨海部に建設したメガソーラー(大規模太陽光発電所)です。再生可能エネルギーで発電した電気の固定価格買い取り制度が始まったのが12年7月1日ですので、両発電所は同制度の買い取り対象ではありません。

 各電力会社は、太陽光発電をさらに普及・拡充していくため、20年度までに全国約30地点(電力10社合計)で約14万キロワットの太陽光発電設備を設置する計画を公表しています。この計画に基づき、東電が川崎市に話をもちかけたところ、土地の有効利用と再エネ普及を目指す川崎市と方向性が一致し、計画が実現しました。

 東電経営企画本部事務局技術担当兼技術統括部部長の北島尚史氏が、浮島太陽光発電所を案内してくれました。

 東京ドーム2.3個分という広い敷地(11万平方メートル)に、国産の単結晶シリコン約3万8000枚が敷き詰められた光景は圧巻です。パネルの角度は10度とし、風圧加重を軽減し基礎のコストダウンを図りました。メガソーラーを間近で見た学生たちも、発電所の仕組みや、雑草を抑える有機質土壌改良工法などについての北島氏の説明に熱心に耳を傾けていました。

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