日本年金機構の個人情報流出事件で、機構を名乗って個人情報を聞き出そうとするなどの不審な電話が、全国で43件確認されたことが4日、警察庁の集計で分かった。実際の被害の報告はない。民主党の年金調査対策会議で、同庁が明らかにした。
警察庁によると、個人情報の流出が公表された1日以降、3日午後5時までに全国の警察に寄せられた相談は16都府県で計43件。このうち大半は、日本年金機構を名乗って家族構成や預金残高などを聞き出そうとするものだった。「あなたの個人情報がもれています」など今回の情報流出問題について言及する電話も9件あった。いずれも、話の途中で電話を切るなどしたため、新たに個人情報を明かしたり、金品をだまし取られたりするなどの被害は出ていない。
日本年金機構は、個人情報が流出した可能性のある125万件のうち、基礎年金番号、氏名、生年月日、住所の4種類の情報が漏れた可能性がある加入者から順に、謝罪と通知の書類を郵送している。機構は「こちらから電話をかけることはないので、不審な電話には応じないでほしい」としている。