東京電力福島第1原発事故で、検察官役の指定弁護士が昨年11月、福島県に入り、事故現場周辺を視察していたことが26日、関係者への取材で分かった。勝俣恒久元会長(75)ら旧東電経営陣3人の強制起訴に向けた補充捜査の一環とみられる。
同日にも業務上過失致死傷罪で起訴する方向で準備を進めていたが、指定弁護士の一人、石田省三郎弁護士(69)は同日、週明けの29日になると明らかにした。
東京第5検察審査会が昨年7月、起訴すべきだと議決。東京地裁は8月、石田弁護士ら3人を指定弁護士に選任した。その後、事案が複雑で証拠の量も多いことから2人を追加し、過去最多の5人体制となった。
勝俣元会長以外に起訴されるのは、いずれも東電の原子力・立地本部長を務めた武黒一郎元副社長(69)と武藤栄元副社長(65)。