【東日本大震災5年】被災3県漁協の正組合員 5年で23%減、宮城は35%

2016.3.4 05:00

 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県で、水産業の中心的な担い手となる漁業協同組合の正組合員数が、2015年までの5年間で約23%減ったことが分かった。特に宮城県は約35%減と震災前の3分の2に落ち込んだ。共同通信が各漁協や県のデータを集計した。

 被災地で基幹産業となっていることが多い沿岸の水産業で担い手不足が進む現状が浮かび上がった。この先、十分な人員を確保できなければ、復興の歩みが足踏みする恐れがある。

 正組合員の減少は、船や作業場を一度に失って再建を諦めたり、高齢や後継者不足で震災を機に引退したりしたことが背景にある。内陸への避難で海から離れたため正組合員の条件となる従事日数を満たさなかった例もある。各漁協や県のデータをまとめた。3県合計では、10年に約1万7800人いた漁協の正組合員が、15年は約1万3600人と約4000人減った。

 県別でみると、宮城県は10年3月末の約5700人が、15年3月末は約3700人に、岩手県は約1万700人が約18%減の約8700人になった。福島県は、約1350人だった10年末に比べ、15年末は約11%減の約1200人だった。

 福島県の漁業は、東京電力福島第1原発事故の影響で、一部魚種のみを対象とした試験操業以外は自粛している。操業のめどが立たず、漁業補償を受ける関係で組合員の資格を持ち続けている人がいるため、減少幅が少ないとみられる。福島県漁連の担当者は「事故対応が落ち着けば、組合員数はもっと減る可能性がある」と指摘している。

 5年に1度、国が公表する統計「漁業センサス」によると、08年と13年を比較した被災3県の漁業従事者の減少率は約4割で、全国の約2倍だった。

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