【人工知能時代を生きる】東大入試突破へ実力着々 (2/2ページ)

2016.3.23 05:00

「東ロボくん」のプログラムを検証する日本ユニシスのチーム=東京都江東区

「東ロボくん」のプログラムを検証する日本ユニシスのチーム=東京都江東区【拡大】

 出来上がった答案は、冒頭から「そのため」で始まったり、前後の脈絡を無視した文章があったりと不自然な構成も目につく。だが、必要な語句が含まれていたため、部分点を獲得していた。

 採点に関わった予備校講師からは「この答案は知識を詰め込んだだけの受験生が書くものとよく似ている」との声も。

 出題の狙いは「宗教統制で絶対王制を確立したフランスと、異なる思想と体制で多民族国家を形成したアジアとの対比」だったが、東ロボくんの答案は歴史を因果関係として理解しておらず、個々の事柄の説明に終始していたという。

 論述問題では、問題文から出題者の意図を推察しながら、求める論旨に添って具体的な事実を挙げ、答案を作成する能力が求められる。

 新井教授は「計画は順調だがここから先は画期的に成績を伸ばす方法が見当たらない」と東大合格の難しさを認めつつ「教科書を必死に暗記し、無理して大学に行ったとしてもそれなりの人生を送れていた時代はAIの発展で終わりを告げた」と語った。

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