警視庁は25日、不正アクセス禁止法違反容疑で摘発した中継サーバー業者のサーバーから、IDやパスワードなど約1800万件の個人情報や97個のハッキングツールが見つかったと明らかにした。この流出情報を使った不正アクセスの被害が出ており、中国から何者かがサーバーを経由し、悪用していたとみて解明を進める。
サイバー犯罪対策課によると、何者かが昨年6~11月、ハッキングツールを使い、流出情報で楽天やツイッター、ヤフーなど31社のサーバーに不正アクセスを繰り返し、成功した約178万件の情報がリスト化されサーバーに残っていた。大半がヤフーメールのログイン時に利用されるものだった。
31社のうちクレジットカード会社では、何者かが不正に会員のポイントを商品やギフトカードに交換。フェイスブックでも、友人に成り済まして詐欺サイトに誘導するなどの被害が出ているという。警視庁は31社に情報提供し、被害確認などを要請した。
サーバー内には中国語チャットのアカウント情報もあった。警視庁は、中国のチャット運営会社に利用者情報を開示するよう警察庁を通じて国際刑事警察機構(ICPO)に照会する方針。
業者は東京都豊島区の「日中新生コーポレーション」。警視庁は昨年11月、不正に入手した他人のIDなどで接続事業者にアクセスしたとして同社を摘発。埼玉県戸田市内の事務所からサーバー約20台を押収し、一部の分析を進めていた。
中継サーバー業者をめぐっては、警視庁が2014年に摘発した別業者のサーバーに、大量の個人情報が保管されていたことが判明している。