「今月早々に次の知財活用企業の探索と調査に入る」と話す特許庁企画調査課の倍賞満課長補佐【拡大】
例えば、水産加工・食品製造販売を手がける中村家(岩手県釜石市)は地域食材を使った「三陸海宝漬」や「黄金海宝漬」がネット通販などで人気になり、震災被害から復活した企業だ。知財活用の特徴は製法・味付けをノウハウや営業秘密で守るだけでなく、国内外でのブランドイメージ定着を目指した商標権獲得と類似商品の監視活動に加え、独自の機能を持つ容器を開発し、その特許権と意匠権も獲得する知財ミックスにあった。
事例集は、平易な文章で解説されているのに加えて、「知財キーワードインデックス」で78社の知財活用の状況や特徴を一目で把握できるようにしている。インデックスは「特許・実用新案」「ノウハウ」「知財体制」「特許情報の活用」「支援策活用」など知財活用の実践するときに必要な取り組みで15項目ある。該当の取り組みを実行している場合は「◯」印をつけ、78社を一覧表にして掲載している。
調査と情報整理は各経済産業局などにある特許室の協力の下、特許庁企画調査課と普及支援課の職員、産業財産権専門官など5人があたった。企画調査課の倍賞満課長補佐は「自社の知財活用状況の分析や知財活用戦略の立案をする際、ぜひ参考にしてほしい」と話している。(知財情報&戦略システム 中岡浩)