廃炉作業に従事する作業チーム(右側)を激励する安倍晋三首相=14日午前、首相官邸【拡大】
東京電力福島第1原発で廃炉作業に従事する作業チームが14日、首相官邸で安倍晋三首相を表敬訪問した。首相は「大変な困難を克服して大きな成果を上げていただいた。感謝申し上げたい」と激励した。
訪問したのは、高濃度の汚染水がたまっていた海水配管が通る地下道の埋め立て工事をした作業チームの37人。首相は放射線量の高い現場で使うタングステンという金属を混ぜたベストを着用し「なかなか重い。これで作業は大変」と感想を述べた。ゼネコン大手・鹿島の福島土木統合事務所の日比康生所長は面会後、「今後の作業で努力する大きな力づけになった」と話した。
福島第1原発では現在毎日約7000人の作業員が働いている。同作業チームは10、11日に福島県いわき市で開かれた「第1回福島第1廃炉国際フォーラム」で、首相名で感謝状を贈られた。