ヘイトスピーチ…川崎・渋谷で大混乱 「ヘイトデモやめろ!」飛び交う怒号 専門家「現実主義者がかじを取ってくれれば」 (2/3ページ)

2016.6.5 21:01

ヘイトスピーチ解消法が施行関連デモ側とデモ反対グループがにらみあい一時騒然となった=東京・渋谷(伴龍二撮影)

ヘイトスピーチ解消法が施行関連デモ側とデモ反対グループがにらみあい一時騒然となった=東京・渋谷(伴龍二撮影)【拡大】

  • ヘイトスピーチ団体のデモ中止を求め、路上に座り込む人たち=5日午前、川崎市
  • ヘイトスピーチ解消法が施行関連デモ側とデモ反対グループがにらみあい一時騒然となった=東京・渋谷(伴龍二撮影)
  • ヘイトスピーチ解消法施行後、初のデモは中止に。ものものしい雰囲気の中、ヘイトスピーチ団体主催者(手前・クリーム色の男性)らに、デモ中止を求める人たちがつめより騒然となる=(伴龍二撮影)
  • デモ側とデモ反対グループがにらみあい一時騒然となった=東京・渋谷(伴龍二撮影)
  • ヘイトスピーチ団体側とデモ中止を求める人たちがもみ合い、騒然となる公園周辺=5日午前、川崎市

 デモが中止となったことに、男性は「行く手を阻まれて前に進めなかった」と話した。一方、デモに反対する市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」の三浦知人さん(61)は「阻止できてよかった」と話した。

 近くに住む男性会社員(45)は、様子を見て「ヘイトデモは許されないが、反対する人たちも冷静に対応できないのだろうか」と険しい表情。通り掛かった女性(78)は「ヘイトする側も反対する側も大声でいがみ合っていて怖い」と、おびえた様子だった。

車道に寝転ぶ反対グループ

 渋谷駅近くでも午後3時すぎ、右派系市民グループのデモの起点となった公園に反対グループが集まり、騒然となった。

 警察当局はデモをめぐる違法行為に厳格対応する方針を示しており、主催者側も参加者に「差別発言や暴力的行動は絶対にやめて」と念押しし、この日は過激な発言は影を潜めた。

 しかし、デモは開始直後から反対グループが車道に寝転んだり、参加者に飛びかかろうとしたりして大混乱となった。

 「言論の自由を妨害するな」「ヘイトデモやめろ」。怒号が飛び交うなか、雑踏警備で知られる「DJポリス」が警察車両から、「危険行為はやめてください」「不当な差別的言動のない社会が実現されるようなデモをお願いします」と双方に呼び掛けた。

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