何故(なぜ)こんなに遅延が多いのだろうか。中国のメディアは次のように分析している。
第1はもちろん天候である。天候が原因で遅延、もしくは欠航になるのは、安全面を考えてもいたしかたのないことだ。
しかし、早朝に起きた天候不順の遅延が、深夜にまで影響することもある。そこで遅延の理由、第2は航空交通管制の問題である。
中国の空は地上同様、信じられないくらいの交通渋滞が起きていて、一度アクシデントが生じると、復旧に時間がかかる。
航空会社にも責任の一端はある。遅延の理由が、乗客にきちんと説明されないことも多く、すると、乗客は苛立(いらだ)ち、不満が爆発し、ひどい時は警察沙汰に発展することもある。
飛行機の遅延は、誰にとっても頭の痛い問題である。それでもやはり、思わずにはいられない。呉建民氏を乗せた飛行機がもし遅延しなかったら、事故は起きなかったかもしれないと。