
「3i研究会」の第3期研究報告会。自治体の地方創成策など新たなジャンルのテーマが披露された=東京・市ケ谷のJSTホール【拡大】
データベース(DB)も特許や論文に加えて記事情報や企業情報、市場情報などのDBと解析ツールが研究会から提供される。参加者は自らが集めたウェブ情報や取材データも使うが、大半は「これだけ多くのDBを扱った経験はない」という。数人で構成される研究グループをテーマごとに形成し、11月から翌年7月にかけて試行錯誤しながら一つの提案(研究報告)にまとめる。
3i研究会を指導する屋ヶ田和彦氏は「異なる企業の担当者が集まって論議し、中間発表会では指導アドバイザーや他のグループから厳しい講評を受けながら、説得力ある提案を練り上げる能力を養っていく」と言う。
情報活用人材の高度化と確保は、これからの超スマート社会の大きな課題だ。特許情報担当者の新境地を開く、3i研究会の今後に注目したい。(知財情報&戦略システム 中岡浩)