
日本的な無形の価値はどうなるのか。体操男子個人総合決勝で最後の演技・鉄棒を終えガッツポーズする内村航平選手=10日、リオ五輪アリーナ(大橋純人撮影)【拡大】
一方、同庁はAI(人工知能)を、方式審査や審査準備での先行技術調査に使うことを検討しようとしている。今春の五大特許庁長官会合(IP5)でAI活用が議題に上がったからだ。将来、AIが高度化されれば先進国から新興国への支援も人からAIにとって代わる可能性もあろう。その時、日本的な無形の価値は日本発AIに搭載され、競争力を発揮するのだろうか。
米国在住の日本人AI研究者は「価値観を含む広義の無形資産を定義し、伝承する方法の確立は課題だが、やはりデジタル化とAIになるかも」と言う。万事に宿る日本的な無形の価値。その行方に注目したい。(知財情報&戦略システム 中岡浩)