【専欄】90後が五輪を変える ノンフィクション作家・青樹明子 (2/2ページ)

2016.9.1 05:00

 2015年世界選手権で優勝し、中国で大ブレイクした超イケメンといわれる寧沢濤選手。リオ五輪では思うような結果が出せずに終わった。

 試合直後のインタビュー。

 記者「残念な結果に終わりましたが、緊張していたんですか?」寧選手「緊張はなかったですよ。これが今の実力です」記者「リオの地に慣れてないのでは?」寧選手「それはない。これが今の実力です」記者「胃腸の具合でも悪かったんですか?」寧選手「体調に問題はありません」

 思うような結果が引き出せなかったのは記者のほうだ、とネット民は揶揄(やゆ)している。

 バタフライに出場した李朱濠選手。フルマラソンを終えたかのように、息絶え絶えで記者の前に登場。記者「ものすごく疲れているようですね」李選手「ほんとに疲れた! 死にそうだ! 少し休ませてほしいよ!」記者「…、試合はかなり苦しかったんですか?」李選手「200のバタフライはほんとに苦手なんだ!」

 アスリートたちは90後(1990年代生まれ)が多い。大人たちをして「宇宙人のよう」と形容される新世代たちは、中国のオリンピックを変えていっているのは確かである。

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