東電、火災のケーブル35年間の旧式のまま 都心のインフラ老朽化どう防ぐ (2/3ページ)

 東電によると、火災が起きたのは金属製の導体に油を染み込ませた絶縁紙が何重にも巻かれた旧式ケーブル。絶縁紙の破損による漏電で油が発火したことが原因とみられ、経年劣化の可能性もあるという。

 旧式ケーブルは年1回の目視点検のほか、油漏れがないか調べる点検を年2回実施。耐用年数は決まっておらず、劣化が見つかったケーブルから、油を使用しないポリエチレン製の絶縁体で導体を巻いた新式ケーブルへ交換する。昨年末時点で東電管内にある送電線計8809キロのうち、旧式は約2割の1542キロ。平均経過年数は38~39年で、35年以上が経過したものは1008キロに上るという。

 旧式の約半数が都心部に集中。置き換えには送電の一時停止が必要で迂回(うかい)ルートがないと作業できない。担当者は「都心の地下は高速道路や地下鉄、水道管などが過密しており、残された空間が少ない」と説明、難燃性のシートで覆うことで防災対策を進めていた。

「通常の耐用年数は30年くらい。高度成長期に設置したケーブルの老朽化が全国的に進んでいる」