
「グラビティリサーチなんば」のリードクライミングのためのロープエリア=大阪市中央区(門井聡撮影)【拡大】
ボルダリング人気の理由について、同店スタッフの菅原麻衣子さんは「コースや手順を選ぶ判断力もいるため、体だけでなく、頭も使う。ゲーム性の高さが魅力」と話す。東京五輪の追加種目に決まってからは「将来の五輪選手を夢見てか、小学生の利用も増えている」(菅原さん)という。
カラオケ併設も
グラビティリサーチなんばを運営するアウトドア用品店の好日山荘(神戸市)は、関西や首都圏で同様のジムを計13店舗展開。会員も今年10月時点で23万人を超え、ジムを始めた22年以来、右肩上がりを続けている。
カラオケチェーンの東愛産業(京都市)もこのブームにあやかり、天井の高い一部の店舗ではボルダリングの人工壁を設けている。
昨年12月にボルダリングルームを初導入した「ジャンボカラオケ広場河原町本店」(同)の壁は、高さ約3メートル、幅約7・5メートル。初級から上級までさまざまなコースで遊べる。通常のカラオケルームと料金は変わらず、グループで長時間利用する際などに「カラオケばかりだと飽きる」といった不満の解消や気分転換にも役立っている。
競技人口60万人
日本山岳協会(東京)によると、全国のスポーツクライミング施設は過去5年間で2倍以上に増加。趣味やエクササイズの一環として親しまれており、国内のボルダリング競技人口は60万人に上る。
ただ、競技人口が1千万人を超えるウオーキングやボウリングなどと比べるとまだまだ小さな市場だ。伸びる余地は十分と見ることができるだけに、業界関係者の期待が高まっている。