
「プレミアムフライデー」が始まり、東京・丸の内で行われたイベントで乾杯する参加者=24日午後【拡大】
東京マラソンを週末に控え、皇居周辺ではランニングを楽しもうという人も。ランニングステーション「Run Pit」には午後3時半ごろからスーツ姿の会社員らが次々と集合。東京都練馬区の銀行勤務の男性(36)は「明るい時間に仕事を終えて走れるのはうれしい」と声を弾ませた。
ただ、明るいうちは飲食店の客足も鈍かった。ランチタイムから通しで営業した居酒屋の女性店員は「午後3、4時台はほとんど客が来なくて、期待外れ。6時台には客は入ったけれど、いつもと同じこと」とこぼしていた。
一方、日本橋で取引先との待ち合わせをしていた千葉県佐倉市の銀行員、湯浅雅司さん(40)は「月末の金曜日は忙しいので取り入れるのは無理。休みが増えるほど別の日にしわ寄せがいく」。東京都大田区の町工場「昭和製作所」の舟久保利和社長(37)も「全国一律で法律で決まっているなら別だが、午後3時で帰ったら取引先に叱られるかもしれない。従業員を帰してあげられる企業になれたらいいのだが…」と話した。