東日本大震災における福島の原発事故を踏まえ、極端なことを言い合わない多数の人たちが、極端な内容に振り回されないための考え方が綴られてあった。
そこでお付き合いのある糸井さんに、早野さんをご紹介願ったわけである。
その翌年の秋、ミラノ万博の会期中、早野さんと福島高校の生徒さん2人にミラノで講演をしていただいた。開催の経緯とその後にぼくがイタリアの関係者にインタビューした結果を、『イタリアで、福島は。』という連載で「ほぼ日」に書いた
実は、今、早野さんが今月末まで東京の西麻布で写真展を開催している。案内は以下だ。
《東京大学で物理を教え、ジュネーブのCERN研究所で「反物質」の研究をしている私は、写真を撮って「〇〇之圖」という題をつけ、それをツイートすることを、2011年から毎日欠かさず続けてきました。
この間、2011年3月に東日本大震災・原発事故が起き、私は福島に深く関わるようになり、また、昨年からは幼児の音楽教育「スズキ・メソード」の会長としての活動も加わりました。その間に、多くの方々と知り合えたことは、私の宝です。
2011年元旦から2016年大晦日までに撮った写真は、全部で2192枚。写真展開催にあたり、どのようにセレクトするかなど、迷いもあったのですが、結局、そのすべてを、2年分ずつ3回に分け、時系列で展示することに致しました。
美味しいビールなど召し上がりながら、ゆるゆると御見物下さい。》
「美味しいビールなどを召し上がりながら」とあるのは、場所がビールの店だから。店の見知らぬ常連客が早野さんにビールをご馳走してくれた思い出の場所である。