イーオン社長が考える 「翻訳ソフトは英会話学校を潰す説」と学校という存在価値 (2/2ページ)

2017.4.29 16:10

三宅義和・イーオン社長
三宅義和・イーオン社長【拡大】

 学校という存在はいつの時代でも求められる

 翻訳ソフトを教材として見たとき、授業に導入していける可能性はかなり高いのではないかと考えます。新しいツールを使いこなすということも教育の現場では必要なことだからです。おそらく、翻訳ソフトを使ってみたいという生徒さんもいることでしょう。その際、私たちが配慮すべきは正しい使い分けだと思います。

 私は、英語でスピーチする必要があると、話すべき日本語を翻訳ソフトで英語にしてみます。すると、複数の例文が紹介されますが、これが実にありがたい。どれを選択するかは私の判断なのですが、「これは今回のイベントにはそぐわない」とか、「この表現だとピッタリだ」と決めていけばいいので、とても便利です。翻訳ソフトもそのように、使う際のコツを1人ひとりが身につければいいでしょう。

 しかし、英語の勉強はやはり語学の習得だけが目的ではないはずです。とりわけ、英会話学校に通い、教師や生徒さんたちとフェーストゥーフェースで共に学ぶことの意義は何物にも代えがたいものです。自分自身の成長という観点から見ても、人間と人間が前向きに切磋琢磨できる場、すなわち学校という存在は、いつの時代でも求められると信じています。

 三宅義和(みやけ・よしかず)

 株式会社イーオン代表取締役社長

 1951年、岡山県生まれ。大阪大学法学部卒業。85年イーオン入社。人事、社員研修、企業研修などに携わる。その後、教育企画部長、総務部長、イーオン・イースト・ジャパン社長を経て、2014年イーオン社長就任。一般社団法人 全国外国語教育振興協会元理事、NPO小学校英語指導者認定協議会理事。趣味は、読書、英語音読、ピアノ、心身統一合氣道。

 (三宅義和・イーオン社長 岡村繁雄=構成 澁谷高晴=撮影)(PRESIDENT Online)

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