
日本ハム監督時代の上田利治氏(1998年2月15日撮影)【拡大】
プロ野球阪急(現オリックス)の指揮を執り、日本シリーズ3連覇を果たした上田利治(うえだ・としはる)氏が80歳で死去したことが2日、分かった。
関西大時代、捕手として元阪神の村山実氏とバッテリーを組んで黄金時代を築いた。昭和34年に広島入団。3年間で引退したが、指導者として才能を発揮した。37年から広島、阪急のコーチを歴任し、49年に阪急監督に就任。優れた統率力で阪急を常勝チームに変え、50年から3年連続で日本一に導いた。
53年のヤクルトとの日本シリーズで本塁打の判定をめぐり、1時間19分抗議。責任を取り辞任したが、56年に復帰し阪急、オリックスで10年間指揮を執った。平成7年から5年間は日本ハムの監督を務めた。監督通算20年間の成績は1322勝1136敗116分け。最下位の経験は一度もなく、リーグ優勝が5度、日本一は3度。監督時代には「ええで、ええで」と選手を褒めることでも有名だった。