
大学から知財の“地産地消”をめざす高知大学の下方晃博・知的財産部門長【拡大】
特許をめぐる状況はどうか。高知大学地域連携推進センターの下方晃博・知的財産部門長は「本学は多くの特許を持っているが、実施許諾契約実績のうち県内での実績は大学発ベンチャーを含めて1割程度しかない。もっと地域の方々に本学の研究成果を使ってほしい。それは本学の存在価値でもある」と熱く語る。
“知財の地産地消”を実践するため、下方氏は2年前から県内各地へ赴き、共同研究テーマの掘り起こしと知財知識の啓発活動を開始。加えて大学研究成果のイメージビデオ的な動画やパネルを作成し、ウェブなどで公開している。大学の研究や知財活用を身近に感じてもらうのが狙いだ。地域事情で知財戦略もさまざまに変化する。高知県では特許の代わりに商標登録へ着眼、少ない特許は大学が積極的に提供していこうとしている。今後の動きに注目したい。(知財情報&戦略システム 中岡浩)