
熊本地震で駐車場に避難した人たち=平成28年4月15日、熊本県益城町【拡大】
調査では、どのような理由で避難行動を取ったかを尋ねた。昨年4月14日の熊本地震の前震後に避難した人は、避難しなかった人とほぼ同数。回答を統計的に分析すると、「SNSで情報を得たから」との理由が、避難を思いとどまらせる大きな要因になっていた。SNSで情報を得た人は、SNSを使わなかった人より避難を思いとどまる傾向が強かった。
逆に避難を促したのは「建物の安全性に不安があったから」「余震が怖かったから」との理由。「近所の人に言われたから」との理由も避難を後押ししていた。近所の声掛けは、16日の本震でも避難を強く促していた。
調査は昨年11~12月、熊本県内14市町村の18歳以上の7千人にアンケートを送付。3千人余りが回答した。