同市などの文化関係者約50人が参加し、同館ホールで行われた記念式典では、石田耕太郎市長が「博物館の復旧は最終完成ではないが、展示ができるようになった。さらに復旧を進め、元通りの元気な倉吉市づくりを進めたい」と挨拶。関係者でテープカットし、再開館を祝った後、学芸員らが展示室で施設や展示物の修復状況などを説明した。
同館では、再開館に合わせ美術部門の企画展「新収蔵品展」を18日まで開催。同展は地震発生時に開催中だったもので、新たな蔵品を加え、改めて展示している。10月3~29日には復興祈念展「華が咲く」を開催。同市名誉市民で「木工芸」の人間国宝、大坂弘道氏が復興を祈念し新たに寄贈した作品6点や、市ゆかりの県指定文化財などを展示する。
同館の根鈴輝雄館長は「地震では市民の心も傷ついている。再開館したので、癒やしとして、市の誇りである展示品に触れてほしい」と話していた。