最後の受付現場は「とにかくひどかった」… 34歳で一念発起、“独学”で起業できた理由 (3/4ページ)

起業は「独学」 無縁のビジネス用語…それでも投資家と会え!

 私の受付人生を振り返ったときに「もう10年になるのか」と思いました。前回も触れましたが、一般的に「受付嬢」は、一生は続けられません。秘書やアシスタントへの転身も多く、私が一緒に働いてきた仲間でも10年以上続けている人はいません。10年続けてきた私のキャリアは大変貴重なのです。

 この“日本一”のキャリアは、これまで勤めた企業の社員、受付対応したお客様、ともに働いた仲間らに支えられて築けました。「私もみんなの役に立ちたい」「みんなに恩返しがしたい」-。この一心で、社会に貢献できる事業を立ち上げようと決めました。

 起業のタネは意外と近くに落ちていました。現場に立っていたことから、受付業務の改善点や効率化ポイントがあちこち目についていた私は、これらの課題を解決できないかと考えました。「誰もやらないなら私がやるしかない」。

 起業は会社勤めと並行して「独学」で進めました。IT系企業の受付だった私は、幸運なことに「起業家」「ベンチャー」といった環境がとても身近にありました。業務時間外はとにかく起業家や投資家に会い、徹底的に情報を集めたのです。そこでも「資本政策」「資金調達」など受付嬢とは無縁のビジネス用語が飛び交います。会話についていけるよう、空いた時間はネットでの情報収集も欠かしませんでした。

起業について家族の反応は…