社会・その他

ナイキにニューバランスが果たし状 日本新記録“厚底”vs職人技“薄底”の大激闘 (3/6ページ)

 金メダルランナーの靴を手掛けた「職人」を引き抜いた

 これまで国内トップランナーとほとんど契約していなかったNBだが、元日に行われた全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)でもNBのシューズを履く選手が急増。連覇を果たした旭化成の市田兄弟(孝、宏)、マラソンで2時間7分39秒の自己ベストを持つ今井正人(トヨタ自動車九州)、青山学院大学時代に「山の神」と呼ばれた神野大地(コニカミノルタ)らがNBで疾走した。

 今、名前をあげたすべての選手は昨年まで主にアディダスを履いていたが、三村さんについていくかたちで、シューズメーカーを変更している。NBにとって三村さんの参画は「技術力」を獲得しただけでなく、トップ選手による「PR力」の面でも大きくプラスに作用したことになる。

 1月中旬に行われた『ニューバランス 新戦略発表会』では、「選手とともに世界と対峙していくという目標にチャレンジしていきたい。やりたいことができる場所です」と三村さんは新たな挑戦に目を輝かせていた。

 瀬古利彦、高橋尚子、野口みずきら世界のトップに君臨したランナーたちのシューズを手掛けてきただけに、NBの製品を「まだまだ改良の余地は多い」と断言。新シューズの開発については、「特にフィティングとクッション性ですね。疲れにくく、故障しにくいようなシューズを作っていきたい」と意気込んだ。

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