■信用なくして国家は成り立たない
子供への教育上も、大問題である。国民のほとんどは、不快な思いを強いられた森友学園に関わる公文書の改竄(かいざん)問題。責任を部下に押しつけ、国会には「調査中」という言い逃れの道は残しつつも、改竄はないというウソをついた。蓋を開けてみれば、改竄は400カ所以上にも及んだ。
あってはならない国家の信用にかかわる重大問題を起こしているにかかわらず、ことの重大さを自覚していないとも思える安倍晋三政権の対応は、内閣総辞職に値する。森友問題の政治家の関与、ましてや昭恵夫人や総理自身の影響はないからという理由で、安倍総理を擁護する声も一部聞かれる。
しかし、論点はそこではない。いかなる理由があれ、間違いがあれば、正式な手続きにのっとり、訂正すればよいだけのことで、改竄を行った財務省には重大な責任があるが、そこだけに押し付けるべきことではない。財務省は組織として責任をとるために、麻生太郎大臣の辞職は免れない。今後、国会での追及などで、改竄の指示が誰によって行われたのかということ次第では、内閣総辞職に至る重大問題である。
私は、この問題は、安倍一強体制による長期政権に根本原因があると考えるが、そもそも、なぜ安倍一強体制を許しているのか。安倍一強は、多弱と呼ばれる野党にも原因があるが、それだけではない。むしろ、身内(自民党と政府)が、安倍総裁・総理の顔色をうかがうばかりで、思考停止状態に陥っていることに最大の要因がある。