社会に出る不安「活躍できるだろうか…」 内定ブルー、どう解消?
【Q】社会人としてやっていけるのか、不安です
【A】「目標となる社会人」を見つけよう
この時期、来春に就職を控えた学生から「社会に出ることへの不安」を聞くことが少なくありません。これは、進路先について悩む「内定ブルー」の一つと捉えています。就職みらい研究所で実施しているさまざまな定量・定性調査でも、毎年この時期には「会社で活躍できるだろうか」「社会人になっているイメージが持てない」といったコメントが数多く見られます。
不安を解消するためには、何を意識し、どう行動すればよいのでしょうか。
当研究所では今春、『就職活動と入社後の就業に関する調査』を行いました。調査対象である若手社会人にとって、「職場・仕事に対する満足度」「同期と比較したときの仕事上での活躍実感」のいずれもが高い状態が望ましいとして、入社1年後の自己評価を基に、4つの類型に分けて分析しました。
注目したいのは「(A)満足×活躍」タイプ。入社前の「活躍意向(=活躍したいと願う気持ち)」が、他よりも顕著に高く、9割超が入社前から「活躍したい」と考えていました。
本格的な就業経験の少ない学生は、どうすれば「活躍したい」という気持ちを持てるようになるのでしょうか。長年、就職市場を研究している私は、「将来、この人のような社会人になりたい」と思える人との出会いこそ、近道ではないかと考えています。「実際に働く人たちと接し、自分をそれに重ね合わせることで、やっとやりたいことが見つかった」という人を何人も見てきました。
「実際に働いている姿を見て、社会人のイメージが覆された」という意見も頻繁に聞くものの一つです。それまで持っていた、社会人に対するマイナスの先入観が、1つの実例を目の当たりにすることで打ち破られた、という例は実に多いと感じています。
内定ブルーに悩む皆さん、内定先企業の先輩社員や既に社会人になった大学の先輩を訪ね、「目標となる人」を見つけてみませんか。家族や親族でも良いと思います。そうした人の存在は、現在の不安を取り除くだけでなく、入社後に迷ったり悩んだりしたときにも、一筋の光明となり得るでしょう。長い職業人生の柱となる価値観を、確立してほしいと思います。(リクルートキャリア 『就職みらい研究所』 研究員 徳永英子)
就職活動に関する疑問や体験をお寄せください。読者の参考になるものは、就活コンシェルジュで紹介させていただきます。
〈メール〉life@sankei.co.jp
〈FAX〉03・3270・2424
関連記事