就活の悩み…同業界内の違いが分からない 客観的データから企業の比較を
【Q】同業界内の企業ごとの違いが分かりません
【A】ビジネス視点から、企業情報を比較してみよう
4月も2週目に入りました。春休み期間中、企業説明会に参加して、「○○業界に興味をもった」というように志望業界がはっきりしてきた方も多いのではないかと思います。
目指す仕事の方向性が決まった後、「『どうしてこの企業を志望しているのか』と聞かれると、うまく答えられない」という声をよく聞きます。同業界内で企業ごとの違いは、どのように捉えればよいのでしょうか。まずは、図のようなものを作り、同業界内の企業を比較してみましょう。それぞれの企業の独自性が見えてくるはずです。
今回はホテル業界を例にしていますが、比較のポイントは、「何となく」イメージで企業を捉えるのではなく、売り上げや顧客、商品特性などビジネスの視点で具体的に比較をすること。企業が開示している情報をよく調べてみましょう。
A社を見てみると、事業内容では宿泊施設以外にも、レストランや宴会場、レジャー施設などを運営しています。創業は古く、年間400億円を1500人の従業員で売り上げています。全国に施設を展開し、主に国内ファミリー層がターゲットです。
これらの情報から、「宿泊施設以外の収益もある」「老舗で伝統があり、地域とともに顧客を増やしてきた」「全国的に知名度がある」などの特徴が読み取れてきました。
B社は、宿泊施設のみの事業展開で、創業は近年。年間100億円を300人で売り上げています。施設は都内のみで、外国人をターゲットに高単価の商品を販売しています。こうした情報から、「宿泊施設のみの事業だが収益率は高い」「施設が新しく、外国人向けに英語でのサービスが求められる」などの特徴が分かってきました。
開示されている情報だけでは比較しづらい場合や、自分でやってみると、意外と難しいということも出てくると思います。そうした際は、OBやOGを訪問するなど、社会人にアドバイスを求めましょう。自分だけでは気づかない視点が得られ、より違いが明確になるはずです。(リクルートキャリア『就職みらい研究所』研究員 岩元洋介)
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