わが子だけ就職できず…保護者は適度な距離を保ち、困ったときにサポート

 
C8月1日時点の就職内定率

 【Q】わが子だけが就職できず、取り残されているのではないかと不安です

 【A】活動を継続している学生はまだいます。適度な距離を保ち、困ったときの相談役に

 就職活動中のわが子から内定の報告を受けていないという保護者からは「本当に就職できるのだろうか不安になる」という声を聞きます。

 就職みらい研究所の「就職プロセス調査」によると、8月1日時点の内定率は、65・3%。前年同月の78・2%と比べると、12・9ポイントの差があります。就職活動実施率で比較すると、今年が68・7%であるのに対して、前年は30・6%。従来、夏頃には就職活動を終えているというイメージがあるかもしれません。しかし、今年は就職活動のスケジュールが変更され、1学年上の学生より、選考が4カ月遅くスタートしました。このため今の時期でも、活動を継続している学生はいます。

 保護者が心配する気持ちは分かるものの、多くの就活生は、保護者の気持ちを察しています。ただ、就活生の気持ちは複雑です。「就活は自分に任せてほしい。けれども困ったときにはサポートしてほしい」という声が、毎年多く寄せられます。保護者はどのように就活生に接すればよいのでしょうか。ポイントは「適度な距離感を保ち、困ったときの相談役や心の支えになること」です。

 具体的な実例を紹介すると、「就職活動が全然うまくいっていなかったとき、自分からは相談しようとしなかった。けれども、毎日、つらそうなのに気づいて、そっと話しかけてくれた優しさがすごくうれしかった」「話を聞いてくれたり、時には助言してくれたりと、常に活動しやすい環境をつくってくれた。自分を尊重してくれていたのがうれしかった」という声が上がっています。

 保護者がよかれと思ってサポートしたことでプレッシャーにつながった例としては「定期的に『○○社は受かったの?』『もっと頑張れ』というメッセージがメールで届き、焦りと不安につながった」「有名な大企業を勧めたり、知名度の低い企業を受ける際に『そんな企業は聞いたことがない』といわれたりした。状況を知りもしないで口出しするのはやめてほしいと思った」などの声が上がっています。(リクルートキャリア『就職みらい研究所』研究員 岩元洋介)

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