年金積立金管理運用独立行政法人 長期的な年金財産確保が使命
インタビュー□年金積立金管理運用独立行政法人理事長・高橋則広さん(58)
--資産配分で株式を重視している
「私たちの使命は、長期的に年金財産を確保することだ。長い目で見ると、株式をある程度入れた方が財産を確保しやすくなる」
--年金財産が減ってしまうのではないかという不安の声もある
「株式運用が増えると変動は大きくなる。しかし、長期的に財産を確保する確度は高まっている。こういう説明を愚直に繰り返していくということに尽きる」
--日銀のマイナス金利政策は運用に影響するか
「私たちは日銀が金利を下げることで、将来物価が上がったり、景気がよくなったりするということを想定して基本ポートフォリオ(資産構成)を作っている。その前提は変わっていないので、国債を減らすなどして資産構成を変えることは考えていない」
--投資先の銘柄開示についての考え方は
「基本的に開示は進めたいと思っている。開示の方法や、いつのものを開示するかについては、利害関係者である企業や労働組合、役所に加え、広く国民の意見を聞きながら進めたい」
--持続可能な年金制度のためには何が必要か
「日本の年金制度はとてもよくできていると思う。それに対して、私たちは長期に積立金を管理・運用する。短期的な変動はあるにしても、想定している利回りを確保し続けることだと思う」
--今後、どういう組織にしていきたいか
「職員のモラルもスキルも非常に高いし、風通しもいい組織。それを後押ししたい。変化が激しい投資環境に対応した柔軟な組織でないと、どうしても遅れがちになる。目先のことを消化しながら、財産をできる限り残すためにどうするか考え合う組織が理想だ」
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【プロフィル】高橋則広
たかはし・のりひろ 東大法卒。1980年、農林中央金庫。債券投資部長、専務理事などを経て2015年、JA三井リース社長執行役員。16年4月1日から現職。長野県出身。
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