『夢を叶えるデザイン住宅の建て方』鐘撞正也・著

書評

 ■理想の家を手にできる未来像

 年間370棟もの住宅の設計を手掛ける「フリーダムアーキテクツデザイン」の社長が、日本の住宅建設を取り巻く現状に疑義を呈し、誰もが理想の家を手にできるような未来像を提言する。

 著者によると、建て主と設計者が設計案を決め、それから建設会社に発注するという、大型建築なら当たり前の行程が、住宅ではほとんど行われていないという。

 すでに著者の会社では実践しているが、さらに推し進めて「デザイン住宅の窓口」を設ける新モデルを提唱する。マイホームを考えている人はもちろん、工務店や不動産関係者にも読んでほしい一冊だ。(1512円、幻冬舎)