信州上田真田丸大河ドラマ館、入館者目標「50万人」を早くも達成

 
「真田丸」で堺雅人さん演じる真田信繁(幸村)の「左衛門佐」の衣装=いずれも30日、上田市

 NHK大河ドラマ「真田丸」の放送に合わせて1月17日に上田城跡公園(長野県上田市)にオープンした「信州上田真田丸大河ドラマ館」の累計入館者数が31日、同市が開館期限の来年1月15日までの目標としていた「50万人」を達成した。同館で催された記念式典で母袋(もたい)創一市長は、平成20年に大河ドラマ館として最高の約67万人の入館者を記録した「篤姫」の「篤姫館」(鹿児島市)を上回る「70万人」を新たな目標に据えると宣言した。

 栄えある50万人目の入館者となったのは、東京都小金井市から家族旅行で信州を訪れた都職員、太田裕之さん(47)一家の6人。記念式典では、母袋市長らとともにくす玉を割った後、別所温泉(上田市)宿泊補助券や信州産のモモ、ブルーベリーなどの記念品が贈呈された。

 太田さんは「びっくりしました。とても光栄です。一緒に訪れた義父が大の真田丸ファンで、夏休み最初の家族旅行で本当に良い思い出になりました」と喜びを語った。

 母袋市長は「開館以来勢いが衰えることなく、1日平均2千人以上という多くのお客様にお越しいただき感謝している」と述べ、射程に置く“篤姫超え”の達成に向け「勢いが続くようおもてなしを強化し、全員一丸となって取り組んでいく」と強調した。

 堅調な視聴率を追い風として真田丸大河ドラマ館の累計入館者数は開館1カ月で3万人に達し、3月10日に真田家の家紋「六文銭」にちなんだ6万6666人を超えた。本格的な春を迎えてピッチが加速し、4月20日に20万人を突破。それからゴールデンウイークをはさんで3カ月余りで30万人を上乗せし、開館6カ月余りで年間目標をクリアした。

 同館は7月30日、展示品の一部を「大坂編」にリニューアルしており、リピーター客の確保も目指している。ちなみに、視聴率で苦戦を強いられた前作「花燃ゆ」の大河ドラマ館(山口県防府市)の年間入館者数は約6万人にとどまった。