第一興商 「ボイストレ」全国展開 高齢男性向け健康増進ビジネス
≪介護予防≫
第一興商は、嚥下(えんか)機能の向上や内臓脂肪を減らす効果などが期待できる独自開発のボイストレーニング「スポーツボイス」について、高齢男性向けの介護予防・健康増進ビジネスとして展開する。既に長野県松本市の健康づくり事業の実証実験で成果が出ており、同社は今後、「松本モデル」として全国展開を図っていく方針だ。
スポーツボイスは、ビートの強い音楽に乗せて、体を動かしながら声帯ストレッチや腹式呼吸を行うトレーニング。同社と松本市は昨年10月から5カ月間、市内在住の平均71.1歳の男性72人を対象にプログラムを実施。物をかんだり、飲み込んだりする機能を向上させる効果が得られた。高齢男性のコミュニティー参加や家庭内の雰囲気が良好になるなどの成果もあった。松本市は産官学連携で健康産業を支援しており、実証実験の成果を踏まえ、今年度の「退職後男性の生きがいづくり」事業として正式採用が決まった。
同社の戸塚圭介執行役員は「発声練習として筋力トレーニングを実施したほか、発表の場を設けて家族に見てもらうなど、介護予防を意識させない仕組みにした」と話す。
同社は、スポーツボイスを活用し、健康づくり・介護予防事業への展開を強化する。介護予防支援システムを搭載した通信カラオケ「生活総合機能改善機器 DK ELDER SYSTEM」のメニューに、10月からスポーツボイスを追加。デイサービスや介護老人保健施設をはじめとする介護施設中心だった同カラオケの導入先について、地方自治体の介護予防事業の受託を増やす考えだ。
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