『英雄の条件』本城雅人・著
書評■清廉な日本人への“薬”疑惑
清廉潔白なイメージの日本人メジャーリーガーが引退後にドーピング疑惑をかけられる。チームを地区優勝に導いた、あの一発の背景には“薬”の力があったのか-。球団、トレーナー、医師、マスコミ、代理人…と、さまざまな人物が疑惑に絡みついてくる。時宜にかなった小説といえよう。
盛況のリオデジャネイロ五輪は開幕前からロシアによる国ぐるみのドーピングへ関与が指摘され、世を騒がせた。4年後に東京大会を控える日本も無縁ではいられない。ドーピングを軸としながら、日米を舞台にスピーディーな展開がエンターテインメントとしても読ませる。(1944円、新潮社)
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