水上バスで満喫、首都の今昔 石飛香織

局アナnet
乗り合わせた米国から来た夫婦と話がはずんだ。左端は筆者

 好天の一日、水の上から東京と江戸の香りを味わってみようと東京都観光汽船(TOKYO CRUISE)が運営する水上バスに乗ってみました。

 浜離宮庭園から浅草まで約60分のコース。乗り場は庭園内にあり入園料が必要です。せっかくなので時間を取って江戸時代を代表する大名庭園を巡りたいところです。

 さて、水上バス「道灌」に乗り込みます。1階の船室から2Fのデッキに移ると360度のパノラマが広がり、潮風を体感できます。両国大橋や築地大橋など13の橋をくぐるときは、橋に手が届きそうで迫力満点。終点間近の浅草にあるビルに映る黄金のスカイツリーを見ると金運が上がるといわれているんですよ。

 水上バスの起源は、橋が少ない隅田川の移動手段として1885年に運行が始まった乗合蒸気船とされています。今は観光が主流で、年間利用客は約200万人。外国人観光客が増え、全体の3割に上るとか。乗り合わせた親子連れも「いろいろなクレーンや倉庫が見られて勉強になった」「海から見る東京は素晴らしい」と満足そうです。

 花見、隅田川花火大会などにあわせたイベントクルーズもあります。水上から眺める四季折々の首都の今昔は格別です。

<プロフィル>

 いしとび・かおり 宮崎放送、テレビ大分でアナウンサー、FM佐賀では県政担当記者。東京都在住。ネットアナウンサーとしてYou Tube番組制作などに携わっている。

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