夏休みは子供に何をさせる? 習い事、自由研究…今どき家族の選択と不安
もうすぐ子供たちの夏休み。子育て世帯は学校から離れたわが子の勉強や過ごし方が気になるころだろう。今後の実社会でニーズの高そうな習い事にチャレンジさせる親が急増する一方、長期休暇にかえって不安を感じる家庭も少なくないようだ。実態調査から“今どき家族”の夏休み事情が浮き彫りになった。
この実態調査は、eラーニングに関する様々なコンテンツを提供するイー・ラーニング研究所(吉田智雄社長、本社・大阪府)が6月、20代~50代の子どものいる男女269人を対象にアンケートを実施した。
2つの習い事に人気集中
「子どもの夏休みに勉強させたい習い事」(複数回答)を聞いたところ、トップは「英語・英会話スクール」(181人) 、続いて「プログラミング」(156人)となった。
3位の「音楽系」(59人)以下に大差をつけて回答が集中した上位2つの習い事に共通するキーワードは「必修化」だ。
2020年度から小学校3・4年生のカリキュラムに「外国語活動」として英語が導入され、5・6年生では「教科」として英語が必修になる。中学で初めて英語を学んだ親世代にとっては「小学校からの英語」に戸惑いも隠せず、日本の小学校では英語のネイティブや指導経験が豊かな教員が少ない現状も不安を助長している可能性がある。
また、新学習指導要領でやはり2020年度からプログラミングも必修化されることになったが、こちらは英語に輪をかけて学校での環境整備が遅れており、プログラミング経験のない教師がどこまできめ細かい指導できるのか、といった声も聞かれる。
自由研究は「総力戦」?
長期休暇といっても、習い事や宿題、都市部では受験を控えた塾の夏季講習などやることがたくさんある近ごろの子供たち。子も親も頭を悩ませるのが自由研究だろう。「自由研究のテーマは決まっているか」については、調査時点で「はい」と答えた世帯はわずか13%にとどまり、「自由研究を手伝うか」については、「はい」が51%と半数以上の親がサポートしていることが分かった。
「自由研究のテーマ決めで何をするか」(複数回答)では、「インターネットで調べる」が162人とトップで、2位の「ワークショップ・イベントに参加する」(105人)に大きな差をつけ、最近は自由研究もネット頼み(?)の傾向がうかがえるようだ。
また、「子供の夏休みの過ごし方に不安や負担を感じることはあるか」について質問したところ、「はい」(55%)が「いいえ」(45%)を上回った。
「どうやって面倒をみたら…」
具体的に「どんなことを不安や負担に感じるか」(複数回答)を聞くと、「宿題や自由研究を見る量が増えること」(60人)が最も多く、「子どもの面倒をみてくれる人がいなくなること」(57人)が続いた。さらに、そもそも「子供に何をさせていいかわからないこと」(51人)という人も目立った。
イー・ラーニング研究所は「共働き世帯が増える中で、子どもの長期休暇中に子どもが一人で過ごす時間が増えてしまうことに、不安や負担を感じていると考えられる」と分析している。
実際、そんな不安を裏付けるようなのが次の質問と回答だ。「子どもの夏休みに学童(保育)やアフタースクールがあったら利用したいですか」という問いに対して、「はい」が 93%、「いいえ」が7%となっており、実に9割以上が学童やアフタースクールに子どもを預けたいと思っていることがわかった。
夏休みのような長期休暇中も、「安心して子どもを預けられる学童やアフタースクールへの需要が高まっていることがうかがえる」(イー・ラーニング研究所)といえそうだ。
せっかくの長い夏休み。わが子をのびのびと遊ばせたいが、この機会にいろいろな学びを経験させたいと思うのも親心だろう。今回の調査で英語やプログラミングへの関心が高かったのも、最近の社会の動きを反映し、大学入試改革や実社会で高まるニーズへの意識も垣間見える。
一方で、調査結果からは子供の夏休みの過ごし方に不安を覚える家庭も少なからずいることも浮き彫りになった。まずは各家庭の実情に即して無理を避け、親自身がわが子の性格ややりたいことをよく観察することが肝要だが、学校や習い事の教育機関、地域など親子を取り巻く周囲のサポートも課題となりそうだ。(SankeiBiz編集部)