教育・子育て
夏休み短縮で「猛暑の新学期」スタート 最短9日間のケースも
新型コロナウイルス感染拡大で生じた学習の遅れを取り戻すため、さいたま市や横浜市など一部地域の公立小中学校で17日、新学期が始まった。多くの自治体が通常より夏休みを短縮し、小中では最短で9日間という例もあった。
夏休みを終え、この日から授業などを始めるのは、宇都宮市、さいたま市、横浜市、名古屋市、岐阜県大垣市、兵庫県高砂市の小中学校など。
さいたま市では、夏休みは今月1日から16日までの16日間。市立芝川小学校ではこの日、感染症と猛暑対策のため始業式は各教室で行われ、校長の話はテレビ画面で中継された。
飛沫感染予防のため、例年実施している校歌の斉唱も中止に。式次第を大幅に短縮し、始業式は約10分間で終了した。
始業式後、3年生の教室では事務連絡が行われた。男性教諭が「自分と他人の身を守るためにマスクの着用は忘れないようにしよう」と呼びかけると、児童からは「でも、マスクを付けると暑いよ」という“悲鳴”も上がった。
同校の佐藤利春校長(57)は「いろいろと不便が生じているが、子供たちはよく我慢してくれている。学校としても、やれる限りの感染対策はやっていきたい」と語った。