人気タレントが「先生」となって、子供たちに“学びの楽しさ”をインターネットで提供する知育・教育アプリ『ラフ&ピース マザー』のサービスが20日から始まり、お笑いタレントのゆりやんレトリィバァさん(30)らがオープン記念イベントに出席した。吉本興業ホールディングス、NTT、クールジャパン機構の3社で立ち上げた会社「ラフ&ピースマザー」が3~12歳の子供と保護者をコアターゲットにした新たなオンラインサービスで、「好き」や「意欲」を肯定し、子供たちが思い描く未来に突き進むために活用できるという。
「遊びと学びの秘密基地を世界の子供たちに」
東京・銀座で行われた記念イベントでは、3歳と1歳の子供がいるお笑いコンビ「麒麟(きりん)」の川島明さん(42)と、1歳の娘を育てるお笑い芸人の横澤夏子さん(30)がMCを務めた。川島さんは「安心できる2人でお送りします」と会場の笑いを誘うと、イベントの様子をオンライン会議サービス「Zoom(ズーム)」で観ていた子供たちにあいさつ。「遊びと学びの秘密基地を世界の子供たちに届けたいと、ずっと願っていました。それを実現してくれるのがラフ&ピース マザーです。これから大事なことは、生涯にわたって学ぶ力です。学ぶことが面白いと気づかせてくれるのが、このサービスの魅力だと思っています」と語った。
ゆりやんさんは「ゆりやんママの小手先ゲームセンター」というオリジナル動画を担当。友人と楽しく遊べるゲームを、小学生しか入れないスナックのママに扮(ふん)したゆりやんさんが紹介するという内容で、子供たちが自分で工夫をしながら遊べ、発想力やコミュニケーション能力を養うことができるコンテンツだという。イベントではゆりやんさんと小学生が「お札キャッチゲーム」で遊ぶ模様が流れた。
ゆりやんさんは「ほかにもいろんなゲームがあって、負けたら容赦なく水鉄砲でびしょ濡れにするっていう…」と説明すると、川島さんが「子供たちも安心できるものばかりですね?」と念を押し、ゆりやんさんが間髪入れず「必ず親御さんとご覧いただく形で…」とボケて会場を沸かす場面もあった。
「面白く学ぶって一番のコンテンツ」
「ラフ&ピース マザー」では、タッチして選ぶとストーリーが変化する新感覚の「タッチムービー」のほか、算数や国語、プログラミングといったスキルが身につくアプリ、芸人やタレントから直接学ぶことができる「オンライン教室」などのコンテンツが用意されている。
サービスのアドバイザーを務める情報経営イノベーション専門職大学(iU)の中村伊知哉学長は「世界中がコロナで苦しんでいます。だからこそデジタルの力を借りたい。仕事も暮らしもスマホやタブレットに変わりました。今後はAI(人工知能)の時代で、人類が経験したことのない世の中になります。今、子供たちに必要なのは『学び続けて作り出す力』です。遊ぶように学んで作る。それをデジタルで出来るようにする。吉本興業ならではのサービスに育ってもらいたいです」と期待を寄せた。
MCを務めた横澤さんはイベント終了後、「私は勉強が苦手なタイプだったんですけど、面白ければ飽きずに勉強できるので、面白く学ぶって一番のコンテンツだと思います。娘には、これだけで…。これしか見ずに成長してほしいです」と新たな知育・教育アプリのサービスを評価。ゆりやんさんも「『動画を観せすぎていいのか』って心配する親御さんもいると聞いたことがあります。ちょうど『見て楽しくて勉強になる動画があったらいいのにな』って思っていたところだったので良かったです」と話した。