いくつになっても、夢をあきらめなくてよかった-。京都市北区の京都産業大で24日卒業式が行われ、同大大学院経済学研究科の通信教育課程を修了した秋田県の佐藤正さん(82)に修士の学位記が授与された。80歳以上での学位取得は、同大では初めてという。
佐藤さんは同県内で米作りを行う農家。長年米作りを行う中で、行政と農家の問題意識のずれを感じ、「これからの農業のあり方」を考え、日本の農業政策を研究しようと平成21年に経済学研究科の通信教育課程に入学。農作業の合間をぬって研究を続け、今後の日本が目指していくべき農業のあり方を考察したリポートなどをまとめた。
この日の卒業式では、福井和彦大学院長から学位記を授与された。佐藤さんは「最高の大学で最高の勉強ができ、夢のようです。これからは、応援してくれた秋田の仲間と一緒に農業を盛り上げていきたい」と感無量の様子だった。