春、桜の舞う季節がやってきました。スーツに身を包んだ初々しい新入社員の姿を街のあちこちで見掛けるようになりました。
一方、今年度大学を卒業する若者の就職内定率は前年同期比で3・1%増の80・5%(2月1日時点)となりました。徐々に回復はしているものの、今年も大学や短大などを卒業する10万人前後の若者が、就業を希望しながらも就職することができない状況が続いています。
そんな中、新大学4年生は、自らの能力を社会で生かす場を見つけるため、就職活動に励む日々だと思います。4月以降は最終選考が増え始め、企業から内定が出始める時期です。
企業が面接で見ているポイントは「積極性」「協調性」「コミュニケーション力」など、いくつかあります。企業の担当者は、自社の企業理念や活躍を期待するポジションをかんがみ、さまざまな目線で判断していきます。学生の皆さんにはそれぞれ良い部分があると思いますが、企業が最終的に見ているのは、皆さんが「一緒に働ける仲間かどうか」です。小手先のテクニックや言い回しではなく、「相手の仲間になりたい」という皆さんの思いが相手に伝わり、双方の方向性が合致した結果、採用に結びつくのではないかと思います。
企業から内定をもらうと自信がつき、さらに就職活動を続ける学生も多くいます。今後の自分自身の将来を決めることなので、納得するまで活動を続けてみるのも悪くありません。ただその際、気をつけてほしいのは、内定を下さった企業に対して「誠実に、きちんと自分の状況を伝える」ということです。