■「やりたい仕事のイメージがつかない」から将来像を描けない人が最も多い
「あなたは今、5年後、10年後、20年後に、自分がどんな環境でどんな仕事をしているという将来像を、具体的に描けていますか?」--こんな質問を全国の28歳ビジネスパーソンに投げかけたところ、「描けている」と答えた人はわずか14.7%。8割以上の人が「自身の将来像を描けていない」という結果となった。
その理由として一番多かったのが「漠然とやりたいことはあっても、具体的にどんな仕事なのかイメージがつかない」(21.5%)というもの。次に続いたのが、「目先の仕事が忙しくて考える暇がない」「世の中がめまぐるしく変化しているので考えても意味がない」という意見だった。
28歳と言えば、社会に出て5年程度経つという人が多いため、そろそろ自分の強み、弱みが見えてくる年齢のはず。しかし、まだ将来進む道を決めかねている人が大多数であり、「将来像が描かれていないことに焦りや不安を感じない」との意見が10.2%を占めるなど、将来を考えること自体にあまり重要性を感じていないという人も存在するようだ。
■「なりたい将来像」を見つけるため、24%の人は行動している
「将来像を描いていない」85.3%の人の中で、「なりたい自分を見つけるために行動している」人は24.6%だった。決して高い数値とは言えないが、その回答からは、自分が進むべき道をつかもうと試行錯誤している姿が見えてきた。