「私立文系で数学が不得意なので不安。この本で勉強しようと思います」と国際教養学部3年の女子学生。ページをめくると計算問題が並び、中高生向けの参考書のようだ。「学習塾と組み、大学内で対策セミナーを実施することもあります」と森明店長。
「正解」はない
法政大生協市ケ谷書籍部(東京都千代田区)は「なかなか内定が取れずに落ち込む学生を支えたい」(高橋誠店長)と、一押しの棚には「学生の気の持ちようを重視した本」を置いた。
インターネット通販でも、苦戦する学生のための本は人気だ。9月に刊行された「凡人内定戦略」(中経出版)は、社会人1年生の武野光さんによる就活体験記。ネット上で評判となり、大手書籍通販サイトの就活本部門で売り上げトップを記録した。