直接的な作用はまだ解明されていないが、ヤクルト本社中央研究所食品研究部の狩野光芳主任研究員は「良い腸内フローラ(腸内細菌の群集)を形成し、免疫力を高めることで、乳がんの予防につながるのではないか」としている。
乳酸菌には多くの種類があるが、一般的なヨーグルトなどのさまざまな乳酸菌を含むすべての商品で比較しても有意差は認められなかった。シロタ株を習慣的に摂取することが、乳がん対策に役立つ可能性がある。
狩野氏は「腸内フローラの形成に影響する子供のころに継続して摂取することが望ましいが、大人になってからでも決して遅くはない」と話す。今後も、国内外で研究を進めていくという。
乳がんは日本人女性の約15人に1人がかかるといわれ、女性のがん死亡原因の1位となっている。増加要因には、食習慣の関わりが大きいことが指摘されている。(金谷かおり)