【江藤詩文の世界鉄道旅】KLモノレール(2)「日本人ですか?」「サッカーは好き?」…小さな車内は楽しい社交場

2013.10.26 19:22

「日本の女の子は、こうやって写真に写るんですよね」と、笑顔でピースサイン

「日本の女の子は、こうやって写真に写るんですよね」と、笑顔でピースサイン【拡大】

  • ジョホールから来たサポーター3人組。応援グッズを持った人がたくさん乗っている
  • 乗車券は、有人窓口で販売するほか、タッチパネル式の自動券売機も設置されている
  • インビ駅に設置されたタッチ式の自動改札。駅は近代的で表示もわかりやすい

 混雑した車内に乗り込むと、モダンなスカーフをまとった、ふたり連れのマレー女性と目が合った。にっこりと、うっとりするようなやさしい微笑みを浮かべるから、思わずこちらも笑顔になる。

 クアラルンプール郊外に住み、週末を利用して繁華街ブキッ・ビンタンにショッピングにやってきた女子大生。きれいな英語と少し日本語も話し、国際的な仕事に就きたいと、日本へも興味津々だ。

 「今日はわたしの誕生日です。そんな記憶に残る日に、日本のひととお話できてハッピー」。うれしくなるようなことを言ってくれ、日本の若い女性と同じように、ラインストーンできらきらにデコったスマホで記念撮影。こちらもカメラを向けさせてもらう。にこやかに見守る周囲の目も温かい。

 ブキッ・ビンタン駅をすぎると車内がすき、ベンチシートに腰をおろす。前に立ったのは、サッカーのユニフォームを着た男性3人組。「日本人なら、W杯出場を決めたジョホールバルを知っているでしょう。ジョホールはサッカーの街。ぼくらはそこから来たんです」

 マレーシアの国内リーグ「マレーシア・スーパーリーグ」の試合を観戦するために、週末は各地に出向いているとか。マレーシアやシンガポールでは、日本のサッカーはとても人気があるそうだ。

 乗車時間わずか20分弱。マレーシアをぐっと親しく感じられる、濃密な時間を過ごした。

 取材協力/マレーシア政府観光局

 ■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。

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