育休給付の引き上げを国に求めてきたNPO法人(特定非営利活動法人)ファザーリング・ジャパンの創設者、安藤哲也さんは「夫婦で育休を取った方が得という仕組みを理解することで、男性の育休取得が増える可能性がある」と指摘する。
一方、企業側も女性社員の育児支援などの観点から、男性の育休取得の環境作りを進めるケースも出てきた。
旭化成は、社内の男性が育休を取らない理由を聞いたところ、収入面以外にも「周囲の目が気になる」「必要性が低い」といった理由が挙がった。同社は「労働生産性の向上や女性社員への理解につながる」として、上司による取得勧奨や申請手続きの簡略化を実施した。
日本生命保険も今年度から、対象となる男性職員全員に1週間程度の育休を取らせる取り組みを始め、すでに200人以上が取得した。
東レ経営研究所の渥美由喜ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長は「制度だけ整って風土が変わらなければ、(給付拡大も)絵に描いたモチ」と指摘している。(滝川麻衣子)