【ロンドン=内藤泰朗】1971年に日本人として初めてロンドンでファッション・ショーを開いた山本寛斎氏(69)が1日、ロンドンのビクトリア・アンド・アルバート博物館で42年ぶりにショーを開催し、英国の観客たちから大きな拍手を浴びた。
この日、4回行われたショーのテーマは「婆(ば)娑(さ)羅(ら)」。「侘(わ)び・寂(さ)び」とは対照的に、華美な服装で飾り立て、派手で遠慮なく振る舞う様を意味する。山本氏は、日本文化のもう一つの側面を、鮮やかな色彩の刺(し)繍(しゅう)や染め物を現代のデザインと組み合わせ、ショーとして描いた。
同博物館では、これまでにも「ファッション・イン・モーション」と題して、ジャン・ポール・ゴルチエやクリスチャン・ラクロワ、アレキサンダー・マックイーン、ヴィヴィアン・ウエストウッド、山本耀司など世界的に著名デザイナーを招待し、ファッションショーを開催してきた。
「ファッション・イン・モーション」を担当するオリオール・カレン学芸員は「カンサイのショーは服から音楽、歌舞伎の要素を取り入れた演出まですべてがロンドンの観客にとって特別なものになったと思う。今後は日本の若手デザイナーの活躍にも注目したい」と話している。