関西のお風呂
銭湯文化を守る活動は全国各地に広がっている。兵庫県尼崎市で10月10~20日に開催された「ニッポン銭湯王国展INひょうご」(同県浴場組合主催)では、富士山のペンキ絵やのれん、銭湯の歴史資料などが展示され、約1500人が訪れた。
グループで銭湯を訪れる活動もある。関西を中心に、インターネットでの呼び掛けに集まったメンバーが銭湯を訪ね歩く「てくてく銭湯」ツアー。実施する「ふろいこか~プロジェクト」(www.sairosha.com/meisento/furoikoka.htm)は平成21年からスタートした。活動は多岐にわたり、発起人の松本康治さん(50)=神戸市東灘区=らは東日本大震災の被災地での銭湯情報を集約し、ネット上などで公表、被災者やボランティアに役立てた。「私も阪神淡路大震災の被災者で、お風呂に困ったことがすぐに浮かんだ。銭湯の気持ち良さを多くの人に知ってほしい」と話す。