「イシャレットサラダ」に「セリのにぐ巻ぎおにんこ」…ん? いえ、誤植ではありません。「イシャレット」はエシャレット、「にぐ巻ぎ」は肉巻き、「おにんこ」はおにぎり。どれも茨城県行方市の地元の言葉をそのまま料理名に使っているのです。だから、「作り方」は「こせぇがだ」、「混ぜる」は「かんます」。そんな郷土色豊かな料理レシピ、スマートフォンアプリ「なめがたを食べよう」(アンドロイド版)が、7月にリリースされました。
レシピそのものの作成は市内農家の女性団体、三矢美(みやび)プロジェクト。きっかけは行方市産の農作物を使ったレシピを市の広報誌に掲載するための打ち合わせでした。活発に地元言葉が飛び交うさまを見て、「いっそ方言でレシピ紹介したら」と小冊子にまとめたのです。2月以降、2冊各3500部が市内の公共施設で無料配布しています。
そして地元IT企業、関東情報サービスの檜山明義さんが方言をそのまま音声で聞けるアプリを開発しました。レシピ開発メンバーの中城かおりさんは「アプリをきっかけに全国の人に行方の野菜の魅力を知ってほしい」と意気込みます。10月にはiPhone版もリリースされ、方言レシピはますます元気です。
<プロフィル>
むた・あきこ 元NHK(水戸・首都圏)リポーター。現在茨城県内を中心にフリーアナウンサーとして活動中。
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